0625sky’s diary

推しが好き。芝居が好き。それでいい。

テニミュ3rd 全国立海前編 感想(立海編)

立海編です。青学は以下リンクから。

 

0625sky.hatenadiary.jp

 

立海は個人的に思い入れが強くて、色々言いたいことはあるんだけど、まずはパッと見て私の好きな立海がずっとそこにいることに安堵感、高揚感を覚えました。もう大好き。立海大好き。

 

2nd校歌も好きですが、1stの三連覇に死角なしが聞けて1stオタクとしてはとても嬉しかったです。マッチポイントからのチェックメイトからのウィニングロードの流れが最高すぎた。お耳幸せすぎるよ~!!

 

立海はもう、なんというか。好きです。

 

では立海キャストの感想を書いていきます。私は関東立海を見てないので、あくまでも全国立海を見ただけの感想です。すいません。

 

これからの彼らを思うと本当に切なくて苦しくて、今の彼らを思ってもそうです。どうすれば彼らは幸せになってくれるのだろう。

 

 

 

 

 

幸村精市役 立石俊樹さん

八神蓮(王子)増田俊樹(魔王)神永圭佑(神の子)の系譜。やっぱ幸村役って凄いですね。

個人的に思うところはあります。まずはセリフが届かない。え、今喋ってんの!?って感じになってしまう。声的には所々まっすーに似てるかなって思う部分あったんですけど、柳生が喋ってるのかと思ってしまう。存在感がない。ビジュアルは幸村。ほんっと幸村。冷酷なまでの幸村。神永さんは女王様って感じだけど、立石くんは氷でできていそう。つまりすごく脆そう。

次がすごく楽しみです。

真ん中で歌っている時はすごい重圧感があって、あの立海を率いる部長だという感じはするんですけど……私は柳が喋ってるのを幸村が喋ってる!?と思ってしまったことがありました。

(これは意図して行われた可能性があることに気付きました。蛇足にあります)

 

真田弦一郎役 田鶴翔吾さん

いやぁ、手塚真田戦大好き。とても良かった。兼ちゃんやおがけんとも違った真田弦一郎でした。厳格さの中にも優しさがある真田のように感じました。声量も動きもセリフも文句なしです。あとめっちゃ若かった。中学生真田って感じがした。

 

柳蓮二役 井澤巧麻さん

お母さんめ……!!

当日双眼鏡忘れたので開眼とかは見れなかったのですが、雰囲気がとても柳。とても柳。歌も冷静、芝居もストンとした冷静なイメージ。「データは揃った、とお前は言う」とか「見事なり、貞治」のシーンは鳥肌立ちました。台詞回しが一番うまい。そんでもって彼の表情が苦しすぎて死にそう。

 

柳生比呂士役 大隈勇太さん

このエセ紳士め。動きがうるさい(褒めてる)馬場徹か?ん????

仁王が負けた時、真っ先に仁王の元へ駆けて行って、仁王のこと大好きだね……。ってなって泣きそうになった。立海D1が大好きなのでこの二人にはこの二人のストーリーがきっとあるんだろうなと思えました。幸村や柳のわからない部分を柳生は分かっていて、そんな意味では二人で一つなんだろうと思います。

あと海堂にレーザーを見せた時、どこか弟というか、なんかそういう意味で「紳士」であり「真摯」だよなぁという生真面目さが感じられました。直立不動が似合うね。

 

仁王雅治役 後藤大さん

筆者の推しは仁王雅治と幸村です。

マサ+ぺ天使+クボヒデ=後藤くんな感じ。

ただの天使でした。プリガムレッド仲良すぎでしたね。髪型の完成度が高い。声が低い仁王雅治というのも良かったです。イリュージョンのリミックスが好き。演出も良かった。

歌もダンスも良かった。これはもはや好みの域に達するのでは。今まで「イリュージョン」を踊り切れる人って少なかったのですが、芝居も歌もダンスも個人的には大好きです。イケメンだし。あと顔が平手友梨奈に似てない?

 

ジャッカル桑原役 川崎優作さん

仲間思いなジャッカルが好きです。そして、ちょっと高めな声で、高く高く声が伸びるのが大好きです。本当に優しいのが伝わってきます。あかん……ゴールデンペアの後ろでゴールデンペアやってる二人が大好きで、二人の信頼関係が伝わってきます。そりゃこの日のために頑張ってきて、時間稼ぎしてました〜本気出します〜なんて言われたらイラっとするよな、わかる。

 

丸井ブン太役 大薮丘さん

「ズァンこくな」が存命で嬉しかったです。丸井、切原、仁王でわちゃわちゃしてるのが可愛かったです。普通の中学生やもんな。

軽やかな動きとプレー、ジャッカルとのハモリも最強に綺麗で、2ndでなかった「プラチナペア」が復活していて嬉しかったです。

追い込まれた時の苦痛の表情がとても真剣でこっちが胸が苦しくなる。何回見れば慣れるんだろうっていうくらい胸が苦しい。誰かが笑う後ろでは誰かが泣いている。

 

 

切原赤也役 前田隆太朗さん

ミツと元気と原嶋くんを足したような・・・感じ。元のあの凶暴さ、ミツのような無邪気な可愛さ、原嶋くんの持つ若さとパッション。今までの赤也が継承されていると嬉しく思いました。(ババアだから許せ)

あと柳母さんは大事にしてくれ……二人の絡みが大好きです。

 

 

蛇足≫

青学編でも書いたんですけど、立海は「部長崇拝、擬似宗教」チームなんです。

でも決して立海のメンバーは幸村を崇拝したいわけではないと思うんです。彼らの幸村に対する態度は友人に接するものと変わらない、のに幸村の瞳にはいないんですよ、彼らが。

 

きっと以前の幸村はこういう存在ではなかったと思います。部員に尊敬され、信頼される頼り甲斐のある強い部長。神の子と呼ばれているけれど、楽しいことや園芸が好きな男の子。幸村は特別な強者です。でもカリスマではなく、信頼と実績により尊敬される良い部長だったはずです。

 

でも、幸村を襲う難病、二度とテニスができなくなるかもしれない。立海三連覇を成し遂げたい。テニスがしたい。

 

そんな思いは徐々に幸村を暗闇に落としていく。でも、以前から「常勝」というスローガンは掲げられていたのに、なぜ幸村を暗闇へ落としたとのか。

 

これは周りの影響もあると思うんですよね。

幸村抜きでも三連覇を成し遂げよう、頑張ろうとなる立海メンバーに幸村は「そこに自分の帰ってくる場所はあるのか?」と疑心暗鬼になる。そんな思いと一人で戦いながら復活する。つきまとう疑念に自らの存在価値を「勝利」と見定めるとしたら??ある意味、この闇は弱さでもありますよね。

 

そりゃあ、ああなるわ。メンバーが絶対の信頼を置く幸村が「勝つぞ」となるとついて行かざるを得なくなる。その中でメンバーにも「これが正しいのか?」と疑心が生まれる。この時点でメンバー間に亀裂ができたのではないかと思うんです。

 

真田に真っ向勝負を捨てさせた

赤也を覚醒させ、テニスを狂気とさせた

柳にはそれを操らせた(それができるから)

仁王には相手の勝つものを用意させた

 

これ全部幸村がやったことですよ?信じられる??

 

「本当に俺たちはこの人についていくのか」なんて疑心暗鬼になったらそりゃあ、チームとして終わりですよ。でも、それでも崩壊しなかったのは、「幸村と一緒に、このメンバーで全国三連覇をしたい」という共通の願いがあったからなのでは??

 

は??切ねえ。

 

私はキャストの感想で幸村の声が聞こえないと言いました。技術的なものとして考えたんですけど、もしかしたら「幸村と部員の感情の距離」なのかもしれない。

本当は近い位置にいるはずなのに、幸村にはメンバーが見えてなくて遠い場所しか見ていない。そんなのが演技に現れているのかもしれない。って考えると何それ苦しすぎる。光はどこだよ。

 

 

越前は全てを失って、また光を見つけた。仲間と一緒に。

幸村は全てを失って、光を見つけ這い上がった、一人で。

 

捨てたものは、拾ったものは、拾ってくれたものは。

 

その二人の頂上対決。苦しい。

 

 

全国立海を見た限り、本当に仲間思いで優しい子がたくさんいる学校というイメージが強くて、今までの立海になかった部分が見えてくるところもありました。

 

幸村は三連覇のこと(=勝つこと=自分のことみんなのこと)しか見えていない。

 

でも、メンバーは全員幸村のことやメンバーのことが心配で大好き。だから傷つけたくなくて戸惑う。それでも、勝つためにと各々が持ってた信念を捨て、あるいは捨てさせ、勝利に強く執着させる。勝つことにこだわる。

 

勝つことにこだわるのはいけないことではない。勝つために練習してきたのだから。でも、そこで「勝たなくてもいい」、「悔いだけは残すな」と言ってくれる人がいれば何かが変わったのかもしれない。

 

多分、それは青学のメンバーなのだろうなぁと、そう思います。

 

 

立海が大好きです。そんな彼らが好きです。

歪んでしまった彼らの気持ちに気付かせるために「敗北」があるのならば仕方のないことなのでしょう。

原作の幸村が握手を求める顔。あの少し吹っ切れたような、霧の晴れたような顔、どのようにテニミュで表現してくれるのか楽しみです。

 

多分、幸村も間違ってないと思います。自分の居場所が勝利の上にあると思えば誰だってそう、狂います。それを友情の証にしたかったとさえ感じ取れます。

悔いの残る試合。しかし、己が精一杯生きた証です。立海はどこよりも強く、完璧なチームです。弱さとは無縁のチームです。でもそれぞれが「弱さ」を持っている。そんな選手が集まったのが現在の立海だとしたら、それを受け入れられる強さも持ち合わせているはずです。

 

殺伐とした感想ですが、賑やかな立海が大好きです。幸村や仁王の誕生日を祝って、「そこにいる意味」を与えてあげて、笑顔で中学生活を送ってください。

 

次回、GMKKについて。